せっかく転職するのであればいろいろな求人を見てみたい。1年の中でもたくさんの求人数がある時期があればなあ。そう考えるのが人情ですよね。

実は1年を通して求人数が増える時期があります。

 

それは1月、2月、3月です。

 

記事のもくじ

・求人数は1月~3月が最も多い時期

・採用背景から考えると期の変わり目がベスト

なぜ1月~3月に求人数が増えるのでしょうか。「企業側の視点」に立つと様々なものが見えてきます。

ポイントは「お金がどこから出てくるのか」ということです。

 

採用の背景が何であれ、人を採用するにはお金が掛かります。1人採用すれば1人分の月給が、1人を長く働かせれば残業代が、求人広告を出せば広告費が、エージェントを使えば採用フィーがそれぞれ掛かります。

このお金は急にどこからか湧いて出てくるものではなく、経営陣が事前に予算を策定し運用しているものです。新製品を開発するには「開発予算」が、現存の社員に払う給与は「人件費」が、そして人を採用するには「採用予算」がそれぞれ事前に割り当てられています。この「採用予算」を超えた採用はよほどのことがない限り上振れることはありません。

「採用予算を使い切ったため、今期の採用を中止します」こんな話は期末になればなるほどよく聞きます。

なので、求人数が増えるのは「予算が策定された直後」ということができるでしょう。

 

上記の「お金がどこから出てくるのか」を前提において、求人が出る背景について考えていきましょう。

企業の採用背景はおおむね以下に分類することができます。

 

・業績好調による増員

・欠員補充

・新規事業のための増員

 

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

 

■業績好調による増員は期の変わり目を狙え

公開される求人のほとんどは「業績好調による増員」です。そもそも業績が不調だと人員は削減される傾向にあるため、「人を採用する=業績が好調である」と言い換えることもできます。

業績がいつ好調になるかはその企業次第なので何とも言えませんが、ほとんどの企業が年間、半期、四半期で決算を出し、業績の好不調を判断しているため、来期の予算を組むタイミングで増員・減員の判断も下されることが多くなります。

 

多くの企業は3月末や12月末に決算期を迎えるため、その翌月である1月、4月、7月、10月のタイミングで求人が出てくると言えるでしょう。

 

※とはいえ業績の好調による増員の場合、大幅な採用計画が練られることが多いため、年間通して求人が出ているケースがほとんどです。

 

■欠員補充の求人は常に狙え

突如社員が辞めた場合、その社員の働きを補充しなければなりません。これが「欠員補充」です。

欠員が出た場合、企業は他の社員を残業させて業務をカバーし、その間に人員を補充する、という判断を下します。

(残業させられた社員が頑張りすぎて「補充しなくても大丈夫だな」と経営陣に判断されると世にいうブラック企業の始まりとなりますが、それはまた別のお話。)

 

欠員補充のタイミングは個々人の事情によるところが大きいため、「転職したくなる時期」に欠員が増える傾向があり、その時期に求人も増える傾向があります。

では、人はいつ頃「転職したくなる」のでしょうか。

 

・プロジェクトの切れ目、目標の切れ目

退職は従業員の権利なので、極論法律を順守していればいつ辞めても問題ないのですが、「今自分が関わっているプロジェクトは在籍しなければならない」「営業予算があるため、3月末まではやり切りたい」など、立つ鳥跡を濁さずの精神は多かれ少なかれ誰でも持っていることと思います。プロジェクトの切れ目はおおむね4半期や半期に設定されていることが多いため、上記と同じく期の切れ目で欠員が増えることが多くなります。

 

・ボーナスをもらったタイミング

多くの人はボーナスをもらってから転職をしたいと考えます。ボーナスは夏と冬の2回に支給されることが多いため、おおむね6月、12月に欠員が増えます。

業績連動型の賞与が支給される企業は3月に支給されることもあるため、ここも欠員が増えるタイミングです。

 

・家庭の事情

親の介護、セミリタイヤ、ハラスメントなど、上記に当てはまらない理由で退職することもあります。個々の事情は読めないため、時期によって欠員が増える時期というのは決まっていません。

 

欠員の補充はやむを得ないケースと判断されることが多いため、採用予算に関係なく捻出されることが多いです。

 

■新規事業のための増員は期の変わり目を狙え

企業が新しい事業を始める際には慎重に慎重を重ねて、ビジネスを始めるかどうかを検討します。おおむねまずは一事業部やチーム・個人がスモールスタートで始め、上手くいきそうだと判断されれば人員を集中させるというスタイルで始める企業が多いようです。

こちらも特に時期が決まっているわけではありませんが、根本にある採用予算の関係上、求人が出てくるのは期の変わり目が多くなります。

 

※余談ですが新規事業の求人はリクナビやマイナビなどの求人広告で出てくることは稀です。新規事業系の求人を狙っていきたい場合は積極的にエージェントを活用しましょう。

 

■そのほかの時期について

近年はベンチャー企業の賑わいもあり、上記のとらわれないケースも多く出てきていますが、求人数についてはおおむね以下のボリューム感を持っておくといいかもしれません。

1月:

求人数:月初は正月休みもあり、求人数は一旦少なくなるものの、月末にかけて求人数が増加。

求職者数:ボーナスをもらった後であり、情報収集を兼ねて活動を視野に入れる人が多い

2月:

求人数:多い

求職者数:多い

3月:

求人数:月初は多いものの、月末にかけて採用予算がシュリンクしてくるため求人数は減少。

求職者数:多い

4月:

求人数:3月までで採用しきれなかった企業による採用が残っており、やや多い。

求職者数:転職先が決定した人が多く、少ない

5月:

求人数:企業の採用計画もひとしきり終わるため、少ない。

求職者数:長期休暇を挟むため、転職を考える人が増える。

6月:

求人数:少ない

求職者数:ボーナスをもらいたい人が多いため、徐々に増える。

7月:

求人数:少ないが徐々に増加してくる。

求職者数:ボーナスをもらった後であるため、多い。

8月:

求人数:中くらい。

求職者数:長期休暇を挟むため、転職を考える人が増える。

9月:

求人数:中くらい

求職者数:多い

10月

求人数:中くらい年末にかけて増えていく

求職者数:中くらい年末にかけて増えていく

11月:

求人数:年末に向けて採用したい企業が多い。

求職者数:中くらい

12月:

求人数:年末に向けて採用したい企業が多い。

求職者:13月の転職を見越して活動をする人が多い

 

 

■まとめ

求人数・転職者数を元に記事を書きましたが、私が最後にお伝えしたいことはなんだかんだ転職が若い方が有利で「今より若い時間はない」ということです。

時期を見て転職活動を始めるもよし、思い立ったが吉日、今すぐ転職活動を始めるもよし、自身のキャリア、人生を考えてより良い転職ができるようがんばりましょう!