【転職のジョーシキ】どこからどこまでが経歴詐称?

履歴書・職務経歴書は様々な書き方が横行しています。
例えば
「入社しても在籍が3か月未満なら履歴書に書かなくてもよい」とか
「アルバイトも職務経歴書に記載をするべきだ、いやしないべきだ」などです。
市販の履歴書・職務経歴書も形式は様々ですし、
転職に関するサイトや転職エージェント、コンサルタントなど、いろいろな人がいろいろなことを発言しています。

でも実は履歴書・職務経歴書の書き方にルールはありません
「こう書いた方が魅力的になるよ」という書き方は存在しますが、
「こう書かなければならない」という決まりはありません。
とはいえ、事実無根の嘘の経歴を記載してはいけませんね。人として

線引きはあいまいなのですが、ここでは一般的な線引きをご紹介したいと思います。

■詐称のリスク

実は履歴書・職務経歴書を偽る経歴詐称自体は犯罪行為ではありません。したがってあなたが学歴や職歴を偽って入社をしても、刑法的に罰則が与えられるわけではありません
私文書偽造罪が当てはまりそうですが、こちらは

「他人の印章若しくは署名を使用して権利、義務若しくは事実証明に関する文書若しくは図画を偽造し、又は偽造した他人の印章若しくは署名を使用して権利、義務若しくは事実証明に関する文書若しくは図画を偽造」

と明記されているため、自身の経歴を自身で詐称する経歴詐称は私文書偽造罪には当てはまりません。

なら経歴詐称をしても問題ないかというともちろんそうではありません。
経歴詐称は企業側の「解雇事由」にするには十分ですので、最悪懲戒解雇となります

学歴詐称はどうやってばれる?
新卒採用であればほとんどの企業で卒業証明書を提出させられるかと思いますが、中途採用で卒業証明書を提出させられる企業は稀です。
ですので、学歴に関しては卒業証書の提出を求められない限り公にばれることはありません。
ただSNSで個人情報がオープンになった時代に経歴を偽り続けることは難しいですし、偽装することにかなりのエネルギーを使うことになるかと思いますので、強くおすすめしません。

経歴詐称はどうやってばれる?
自分がどこの会社に在籍していたかを示す書類は日本には1つしかありません。それは「国民年金」です。
従業員として雇われると保険関連は会社が半額負担してもらえますが、国民年金にはどこの会社から年金が支払われたかが記載されます。

「こいつは経歴を詐称しているんではなかろうか?」と疑う際には、従業員に国民年金履歴の提出を求めます。
この履歴と履歴書を照らし合わせて経歴を詐称していないかチェックするのです。

ただこの国民年金の履歴は、本人しかもらうことができないため、会社が勝手に取り寄せることはできません。
鉄の意志をもって提出を拒否し続ければ職務経歴の詐称がおおやけになることはありません。

最近はSNSから経歴詐称がばれることもあります。
会社のことをSNSに書いている人は要注意です。企業も「リファレンスチェック」と称して名前を検索したり、友人・知人にヒアリングしたり、SNSを調べたりとあの手この手で従業員の素性を調べるため、思わぬところから露見する可能性はあります。

■経歴詐称

上記罰則を踏まえたうえで、個別のケースを見ていきましょう。
基本的には「正社員雇用もしくは契約社員雇用で勤務していた企業は履歴書、職務経歴書に記載をする」ことが前提です。

たまに「在籍年数が浅ければ記載しなくてもよい」とか「会社都合の早期退職は記載しなくてもいい」という話を聞きますが、そんなことはありません。書かないことによるデメリットが大きすぎます。

それぞれ個別のケースを見ていきましょう。

・入社したが1週間で退職したため、履歴書・職務経歴書に記載をしなかった

ばれる可能性:★

入社した事実を隠して、入社していなかったことにするのは「経歴詐称」です。在籍期間がどれだけ短かろうと必ず履歴書に記載しましょう。
一方で1週間だけ在籍した人はすぐ忘れられますので、後々ばれる可能性は低いと思います。
私も同時期に入社した同僚が1か月で退職しましたが、名前は思い出せません。そんなもんです。

特殊なケースですが、入社後、年金記録の記載も追いつかないほど短い期間で退職をすると年金記録がつきません。その場合在籍したことを証明できないですので、入社していなかったことにすることも可能ですが、非常にグレーです。

・経験社数が8社あるため、4社目と5社目を消して3社目に長く在籍していたことにした。

ばれる可能性:★★★
在籍した企業を在籍していなかったことにするのは経歴詐称です。長く在籍すればするほど、同時期に在籍した人も増えていきますので、詐称が露見しやすくなります。絶対にやめましょう。
日本の風習として、経験社数は少なければ少ない方がいいですが、正直4社目からはそんなに印象は変わりません。
8社経験が6社とか7社に減ったところで印象は変わらないので、あなたの経歴に胸を張って下さい。

・アルバイト(もしくは派遣社員)だが、正社員として記載をした。

ばれる可能性:★★

最近のアルバイトは職域を超えていろんな業務を行っているケースが多いようです。在籍した企業に居た方がいない限りばれることはありませんが、立派な経歴詐称です。
ただ、正社員だと一言も書かず、面接でも言わなかった場合は非常にグレーとなります。
履歴書・職務経歴書に雇用形態を書かなければいけない決まりはないため、記載しないまま入社し、入社後は隠すことなく「アルバイト(派遣社員)でした」とあっけらかんと答えてしまえば、誰からも追及されないでしょう。

ちなみに、アルバイトの経歴は書いても書かなくてもどちらでも構いません。
「アルバイトも書かなければならない!」と言われた場合は「学生時代のアルバイトも含めなければならないのですか?」と聞き返してください。面倒ですね。
職歴が短いフリーターの方は記載することをお勧めしますが、それ以外の方はとても魅力的なバイト(転職に有利なバイト)をしていた方でない限りお勧めはしません。

・出向先の企業に在籍していたことにした。

ばれる可能性:★★

IT業界や広告業界に多いケースだと思います。
出向先は大手の有名な企業であることが多いため、少しでも経歴をよく見せたいという思いから出向先だけ記載したくなる気持ちは分からなくはないです。
ただ基本的に出向で勤務していた場合は、出向先と出向元の両方を記載するのが無難です。出向先のみ記載し、出向元を記載しない場合は経歴詐称とみなされる可能性が高いですので、気を付けてください。

一方でばれる可能性は少ないです。出向先で勤務していたことは事実であるため、会社の状況や業務内容については問題なく話せるかと思いますので、面接でばれる可能性は少ないでしょう。
もし元同僚が転職先に居た場合は、、、お察しの通りですね。。

■学歴詐称

・大学中退だが、卒業したことにした。

ばれる可能性:★★
中退を卒業と偽ることは学歴詐称です。とはいえ大学にも在籍していたため、卒業証明書を提出しない限り詐称がばれる可能性は低いでしょう。
証書を偽造する業者もあるようですが、違法なのでダメ、絶対

・大学を卒業したと思っていたら、卒業できていなかった。

ばれる可能性:★★

これは私の周りで実際に起こったケースです。
その方はとある通信制の大学に通っていたのですが、卒業のタイミングで行わなければならない手続きを失念しており、単位は取得したものの制度上自動的に「留年」の扱いになっていました。大学側から何の通知もないまま数年が経ち、結果「学費未納」と判断され、除籍となっていたのです。
新卒で入社した企業は卒業証明書を提出する必要がない企業で、本人も大卒だと思い入社し、勤務。
数年経ったタイミングで転職活動をし、内定を獲得された後、内定先の企業より卒業証明書の提出を求められた際に発覚。
大学に問い合わせて初めて自身が大学を除籍処分になっていたことに気付いた、という悲しい事実を知ったのでした。

内定先は大手一流企業だったため、本人に悪気がないことを重々承知した上で「制度上経歴詐称に当たるため内定取り消しにするしかない」という判断。本人側も申し訳ない気持ちでいっぱいだった、という双方にとって不幸な結果となってしまいました。
詐称をしたつもりはなくとも、結果詐称になってしまっていた、という悲しい出来事でした。
※結果その方は「高校卒業」として再度転職活動をスタートし、無事別の大手企業で内定を勝ち取ることができました。学歴よりも経歴が大切ですね。

・高卒だが、大卒と偽った。

ばれる可能性:★★★

文句なく学歴詐称にあたります。大卒と詐称する場合、有名大学を卒業したと偽るケースが想定されますが、有名大学の卒業生は意外といろんな会社にいます。
大学のつながりや思い出というのは割と心の奥底に記憶されており、同じ大学出身という理由で親近感を持ったり、いわば学閥みたいなものが形成されるため、話す機会が増えます。入っていたゼミや研究室、サークル、地元のよく行っていたお店など、会話の節々で早々に詐称が露見する可能性が高いです。
そこまでして大卒を偽装するメリットはそんなにないですので、あきらめてください。

・大卒だが、高卒と偽った。

ばれる可能性:★

公務員など、高卒限定で募集がかかっている際に敢えて学歴を低く申告することもあるようです。経歴詐称ですが、そもそもあまりメリットに感じられません。
せっかく頑張って勉強して大学に入ったのに、過去の自分の頑張りを否定するなんて、やっちゃダメです。

■その他詐称

・うつ病だが、うつ病を隠して入社をした。

ばれる可能性:★★

こちらは経歴詐称でもなんでもありません。そもそも企業は(特殊な企業を除いて)健康状態で内定を判断してはいけないため、入社後うつ病だったことが発覚しても懲戒解雇にすることができません
万が一鬱を理由に懲戒解雇された場合は訴えましょう。多分勝てます
うつ病であることを証明するには病院から診断書を発行してもらう必要がありますが、これに関しては「私はうつではありません」と言い張れば押し通すことができます。
しかし、うつ病を抑えるには周囲の協力が必要ですので、事前に自身の病歴について申告し、理解してもらえる企業を探した方がよい転職になるかと思います。

・現在年収を100万円アップして申告した。

ばれる可能性:★★★

ほとんどの会社で源泉徴収もしくは直近の給与明細の提出を入社前に求められるため、入社前にばれます。
入社前にばれると内定取り消しや給与の見直しが入ったりするため、お勧めできません。
率直に希望年収を企業に伝えた方が余計なリスクを背負わないで済みます。

最後に

いかがでしたでしょうか。
私個人の意見としては学歴や転職回数で合否を決めるような企業はろくな企業じゃないと考えています。
あなたが今までのキャリアと真摯に向き合い、今後のキャリアに対する具体的なビジョンがあればあなたを欲しがる企業はいくらでもあります。

学歴や職歴にとらわれず、いいキャリアを歩んでいってくださいね。
細かいアドバイスはぜひエージェントを使って相談してみて下さい。

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